先ずはオーディオの歴史をさらりと。
年代間違い、嘘ばっかの可能性もありそうですがご愛嬌で。
世の中にアナログレコードが登場しオーディオ産業が生まれました。オーディオ産業は、常にリアルサウンドの記録・再生技術と同じ道を歩んできました。新しい記録媒体が誕生するとオーディオ産業はその都度新しい機器を販売しました。
日本の話
[1950 年代]
・戦後復旧が進み国産オーディオメーカーの活動が盛んになる
・LP 版レコードが普及
[1960 年代]
・機器の使用デバイスは真空管からトランジスタへ転換が盛んに行われる
・コンパクトカセット(カセットテープ)が普及
[1970 年代]
・オーディオ産業の黄金時代が始まる。ホームオーディオが普及
・FM ステレオ放送網が整備され、ステレオチューナーが普及
・この頃エアーチェックが盛んに行わる
[1980 年代]
・コンパクトディスク(CD)が登場し半永久的に使用できる記録媒体として宣伝
・HI-FI ビデオ、レーザーディスクが普及しオーディオ、ビジュアルの融合が加速
・オーディオ・ビジュアル(AV)と区別するためにピュアオーディオという言葉が一般的になる
・DAT が登場しディジタル方式で記録できるようになるが、あまり普及しない
・著作権法を改正し、個人が楽しむためのコピーを許可。結果産業の発展を後押し
・レンタルが一般化し音楽産業、記録媒体メーカーが発展
[1990 年代]
・バブルが弾けオーディオ産業が衰退しはじめる。記録媒体産業も衰退しはじめる
・ディジタル記録方式が普及。MD, CD-R, DVD が登場
・ディジタル記録方式は劣化が少ないため著作権保護の仕組みが取り入れられる
・インターネットが解禁され、パソコンが爆発的に普及。パソコンでAVが楽しめるようになる
[2000 年代]
・スーパーオーディオ CD が登場。爆発的に普及はしない
・安価な MP3 プレーヤーが普及
・インターネットを通じて音楽のダウンロード購入ができるようになる
・海外無料サイトを通じて音楽やビデオを楽しむことが一般的になる
[2010 年代]
・携帯電話を通じて音楽のダウンロード購入ができるようになる
以下予想
・地上ディジタルラジオ放送が登場。リアルタイム放送
・インターネットラジオ網が全国整備される。こちらはオンデマンドかな
・音楽、ビデオコンテンツバンク(視聴権利管理サイト)が登場
・購入した音楽ファイルの転売ができるようになる(権利譲渡)
こうして歴史を振り返ってみると、媒体(または音楽配信サービス)の普及と法整備が重要です。高級オーディオメーカー以外は下請けデバイスメーカーに成り下がり、音楽配信サービスを行うソフトウェア企業やインターネット企業がオーディオ産業の代表になりそうです。
アキュフェイズ、ラックスマン、マランツ、デノンなどは、高級オーディオメーカーとして存続しそうですが、ソニー、パナソニック、東芝などのAV家電メーカーはインターネットとの融合を避けてきました。どうするのでしょうか。
ピュアオーディオの未来は、便利な記録媒体を普及させるか音楽配信サービスと融合する必要がありそうです。
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