久しぶりにアンプを入手しました。ONKYO Integra A-705 DC です。

「雑音、ガリが酷くて使えない」ジャンクということでした。
ジャンクアンプは終段トランジスタに何を使用しているかで人気が分かれるところです。NEC 2SA649/2SD218 を搭載しているとジャンクでも非常に高額になります。
この機種の修理はネット上にわずかな情報しか出ていません。サービスマニュアルも見つかりません。内部を見てみると終段トランジスタは、東芝 2SB681/2SD551 シングル構成でした。これらのトランジスタの評価もネット上にほとんど情報がありません。仕様書には三重拡散メサ形(Si.TMe)と書いてありました。
同じトランジスタを使用しているアンプを根気よく調べてみると海外サイトにありました。
http://www.amplifier.cd/Verstaerker/verstaerker/bolide.htm
このサイトは TRIO/KENWOOD KA-9900 の修理過程を紹介しています。こちらは2段パラ構成のようです。
国内サイトで TRIO KA-9900 のインプレッションを見ると「低音が引き締まっている」、「音が固めで輪郭がはっきりした音」とか「使用しているとだんだん音が変化してマイルドになる」との情報がありました。
私はバラした状態の TRIO KA-9300 を所有しています。
KA-9300 はプリメインアンプで初めて DC パワーアンプを搭載した機種です。終段トランジスタは、サンケン 2SA747A/2SC1116A 2段パラ構成です。
バラす前に試聴した KA-9300 の印象は「明るく元気のある音」でした。特に中高音にさわやかな印象を感じました。
こちらのサイトでは、サンケン 2SA747/2SC1116 を搭載した Integra A-705 DC が紹介されています。
http://niigata1116.com/hard_off/okaimono/audio/2009/1212/A-705DC.html
サンケン 2SA747/2SC1116 も三重拡散メサ形で、東芝 2SB681/2SD551 とほぼ同じ仕様なのでそのまま交換可能です。(メーカーも代替推奨?)
ジャンク Integra A-705 DC に話題を戻します。
何が悪いのか早速電源を入れて確かめてみたところ、説明通り雑音が酷く歪んでいます。ボリュームのガリは何回か動かしたところ、まあ使える程度まで直りました。
もう少し調べるために TUNER, AUX, TAPE PLAY 入力にCD を繋げて再生したところ TAPE PLAY 経由の場合全く問題なく動作しました。ノイズも無く非常に良い音です。セレクターが劣化していることがわかりました。
今日は内部のほこり掃除と入力端子磨き程度しか行いませんでした。
次回は試聴について報告します。
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